先払い買取は、中古品の買取代金を事前に振り込んだ後に、取引をキャンセルさせて高額の手数料を請求する手法です。

 

表面上は商品の買取サービスを装っていますが、実際にはお金を貸して違法な高金利を要求する闇金業者の手口であるため、警戒が必要です。

 

この仕組みでは、利用者は買取代金を振り込まれたと思い込み、その後取引キャンセルの際に不当な手数料を請求されます。

 

これは、実際には違法な金融取引を行っている闇金業者による詐欺行為の一種です。

 

先払い買取の違法業者は、一見すると通常の買取サービスと区別がつきにくい場合もあります。

 

しかし、事前に振り込みを要求する点や、取引キャンセル時に高額な手数料を求める点など、特定の特徴を理解することで警戒することができます。

 

この記事では、先払い買取の仕組みと違法業者の特徴について詳しく解説し、利用者がこのような詐欺に巻き込まれないための知識を提供します。

 

秋田県庁のHPより

先払い買取、または先払い現金化とは、中古品買取を装いつつ、実際には金銭を貸し付け、キャンセル料や手数料の名目で違法な金利を回収する行為です。

 

これらの業者は、インターネット上のホームページなどでスマートフォンやブランド品、商品券などの買取を謳っていますが、実際のところ、物品の買取は行わず、買取の見返りとして先払いを行うことが多いです。

 

 

悪質な業者は、利用者に商品の画像を送らせ、その後、売却する物の買取代金を先払いとして利用者に送金します。

 

その後、実際には存在しない商品の売買契約をキャンセルし、買取代金に加えて違法な金利を含む違約金の支払いを要求します。

 

先払い買取は、実質的に違法な金利による貸付けであるにもかかわらず、一見して合法的な取引であるかのように装います。

 

このような行為は、利息制限法や出資法などの法令に違反するため、非常に危険です。

 

先払い買取現金化に注意し、疑わしい取引には関与しないことが重要です。

申し込み: 利用者は、LINEやホームページなどを通じて、自分の個人情報を記入し、買取を申し込みます。

 

写真送付: 利用者は買取を希望する品物の写真を送ります。実際には買取が行われることはなく、インターネット上の写真を使用しても問題ないとされることがあります。

 

審査: 先払い買取業者による審査が行われますが、これは実際には本人確認や勤務先の情報収集に過ぎません。

 

資金の振込: 審査後、業者から資金が振り込まれます。これは商品の買取代金とされますが、実際には闇金からの融資に他なりません。

 

取引キャンセル: 利用者は形式上、買取取引をキャンセルすることを要求されます。

 

返済と手数料の要求: 業者は振り込んだ資金の返済に加えて、キャンセル料や手数料の名目で高額な支払いを要求します。

「LINEだけで手続きが完了」や「ブラックリストでもOK」といったキャッチフレーズを使って、手軽さや利用しやすさを強調します。

 

しかし、これらは単なるイメージ戦略であり、実際は違法な融資ビジネスを行っていることが多いです。

 

また、現物売買を装っていますが、実際の目的はお金を借りることが難しい人をターゲットにすることです。

 

通常の金融機関から融資を受けられない人々は、高い金利であっても利用する可能性が高く、悪質な業者にとっては好都合なターゲットになります。

先払い買取を利用する際には、いくつかの重要なリスクが伴います。これらのリスクを理解することは、トラブルを避けるために重要です。

高額なキャンセル料の請求

先払い買取を利用した場合、キャンセル料として買取額の半分にも及ぶ高額が請求されることがあります。買取額が1万?5万円程度であっても、その50%を超えるキャンセル料は非常に重い負担となります。

 

実質的な貸金業としての違法性

先払い買取は名目上は商品の買取ですが、実質的には貸金業とみなされ、利息制限法や出資法の規定を超える高金利を適用することは違法行為に当たります。

 

執拗な取り立ての可能性

高額な手数料やキャンセル料の支払いが滞ると、業者による執拗な取り立てが行われる可能性があります。これには頻繁な電話やメールによる催促、家族や職場への連絡など、闇金特有の厳しい取り立てが含まれることがあります。

 

個人情報の悪用のリスク

利用者は氏名、生年月日、勤務先などの個人情報を提供しますが、悪質な先払い買取業者によってこの情報が担保以上に悪用される可能性があります。個人情報の不正使用は、さまざまな詐欺や不当な商行為につながるおそれがあります。

 

悪質な業者の逮捕例

2023年1月には、先払い買取サービスを装って不当な貸付を行っていた東京の自称会社役員が茨城県警に逮捕されました。このケースでは、無登録営業による貸金業法違反と、異様に高い金利での貸付による出資法違反が逮捕理由でした。

先払い買取業者の多くは、実質的に闇金業者が偽装したものです。

 

これらの業者は、闇金業者と同じような手法を用いています。融資を必要とする人々を対象に申し込みを促し、その後簡単な審査を経て資金を提供します。

 

しかし、このプロセスは名目上の買取にすぎず、実際は違法な高金利を含む融資が行われています。

 

先払い買取では、取引のキャンセルや手数料の名目で法外な金額が請求されることが一般的です。

 

手数料は、実際には闇金の高利率の金利のケースが多いです。

 

先払い買取のサービスを利用する際には、高額な手数料や法的な問題に巻き込まれるリスクがあるため、利用を避けることが被害を防ぐ最善の方法です。

先払い買取は、中古品買取を装い、実際は違法な高金利を伴う闇金の手口です。

 

お金を振り込んだ後に取引をキャンセルし、法外な手数料を請求します。

 

買取の申し出は虚偽であり、目的は高額な金利を得ることですので、このようなサービスの利用は避けるべきです。

 

万一先払い買取を利用してしまった場合、契約の取り消しやその他の対策を検討するために、弁護士や司法書士に相談することが賢明です。

 

特に、借金の返済で困っている場合、自力で解決しようとせずに専門家の助けを求めることが重要です。

 

弁護士は違法な金利を含む契約の取り消しや、現実的な返済計画の立案など、問題の解決に役立つアドバイスを提供できます。

 

自己解決を試みると、状況がさらに悪化することもありますので、早めに専門家に相談することをお勧めします。

 

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ウォーリア法務事務所

代表　坪山正義司法書士

 

ウォーリア法務事務所は、多数の闇金問題のデータを有しており、それによって闇金業者がどのような手口で嫌がらせをしてくるかを詳細に把握しています。

 

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また、ウォーリア法務事務所は、闇金からの借入れが家族や職場にバレないように支援してくれます。

 

闇金業者からの借入れを行っていないことを家族や職場にフォローし、問題が拡大するのを防ぐ手助けしてくれます。

 

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